Emil Doerstling, Kant and Friends at Table

Emil Doerstling, Kant and Friends at Table, 1892/1893

ご挨拶About Us

 本サイトは科研費24K03439:基盤研究(C)の助成を受けて運営されています。研究テーマは「カント『判断力批判』における「判定」と「快」の先後問題:判断論の視点から」です。研究の概要を下記に示しています。本サイトでは研究活動の促進と研究成果の社会還元の観点から、美・芸術・文化について論文の形式では発信し難い学問上の問題提起を行っていきます。

研究概要

カント『判断力批判』において「判定」と「快」の先後問題の解決はカントの「判断論」全体に対して如何なる意義を持つかが本研究の根本的問いである。 目的としては、「判定と快の先後問題を判断の権利問題に照らして意義づける」「判定が快に先行するとは如何なる事態であるかを解明する」という2つを設定する。具体的には、 「内的/外的」の視点から権利問題の実相を解明し、種々の「感情」と快の「感情」との異同を検証し、快が生起する実相や、判定・快・判断の先後関係を明らかにする。こうしてカントの趣味論を主観的な意見表明の権利保障という政治的・社会的次元へと接続し、経験心理学では提唱できない権利問題上の成果を獲得する。

お知らせWhat's New

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